新体操選手が両脚直立静止姿勢を維持する能力(Calavalleら, 2008)

器械体操選手やダンサーの研究では,普段のトレーニングに関連した姿勢を維持する能力は向上しても,トレーニングに関連しない姿勢を維持する能力には向上がみられていません.

では,女子新体操選手ではどうでしょうか?

Postural trials: expertise in rhythmic gymnastics increases control in lateral directions. Calavalle AR, Sisti D, Rocchi MB, Panebianco R, Del Sal M, Stocchi V (Universita degli Studi di Urbino, Italy). European Journal of Applied Physiology. 104(4):643-649, 2008.

女子新体操選手(15名,平均18歳)と他の女子スポーツ選手(43名,平均22歳)について,両脚で直立静止姿勢を開眼あるいは閉眼で維持している最中の,足圧中心動揺を比較しました.

女子新体操選手は他の女子スポーツ選手と比べ,左右方向の足圧中心動揺が小さいことがわかりました.

英文要約

新体操でのトレーニング効果が,両脚直立静止姿勢の左右安定性の向上につながる可能性を示しています.