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まずは,シノハラ体育アカデミーUSAがスポーツ科学の理論や実践に基づいて意識している「効率的なトレーニング」について,何回かに分けて整理してみます.
その1「注いだもの」と「得たもの」
あるスポーツトレーニングが効率的か,そしてどのくらい効率的か,というのは
トレーニングに「注いだもの」
に対して
トレーニングの結果として「得たもの」
がどのくらい大きいか,という比較で捉えることができます.
これは
注いだもの → トレーニング → 得たもの
という流れになるからです.
ここでトレーニングというイベント(出来事)を入り口と出口のある[箱]にたとえてみます.
入れたもの →[トレーニング]→ 出てきたもの
という風に,何を入れたら何が出てきたのか,と捉えると比べるものがはっきりしてきます.
トレーニングの結果として「出てきたもの(得たもの)」には,まず
- 技術の向上
- 筋力や持久力の向上
- 柔軟性の向上
- ポジティブな気持ち(自信,やる気,そう快感など)
などの望むべきトレーニング効果が含まれます.
身体面や技術面だけではなく「ポジティブな気持ち」という心理面もトレーニング効果に含まれます.
ただし,これらのリストはトレーニングの結果「出てきたもの」のうち,プラス(+)の結果だけです.
実は,トレーニングの結果として「出てきたもの」の中には, マイナス(―)の結果もありえます.
- 「正しくない」姿勢や技術(クセ)の習得
- 身体面での疲労やストレス反応(体調不良,痛み,ケガ,病気など)
- 精神的での疲労やストレス反応(イライラ,絶望感,うつなど)
など,体や心に望ましくないマイナス面が生まれてしまう場合もあります.
たとえば指導や実施が不適切な場合は「正しくない」姿勢や技術(クセ)が習得されてしまいます.
そのマイナスを修復することはとても難しいものです.
それを時間をかけて修復する治療やトレーニングが新たに必要になってしまうことも要注意です.
お知らせ
シノハラ体育アカデミーUSAの講習では,この「正しくない」姿勢や技術(クセ)を基礎から修復することを重視しています.
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これらのプラス(+)の結果とマイナス(―)の結果をすべて足し引き合計してみます.
それがトレーニングの結果として「出てきたもの」になります.
出てきたもの = プラスの結果 ― マイナスの結果
ということです.
これらをまとめてみると
入れたもの →[トレーニング]→ 出てきたもの(=プラス の結果― マイナスの結果)
という関係になります.
リストアップして一覧してみると
- 「正しくない」姿勢や技術(クセ)の習得
- 身体面での疲労やストレス反応(体調不良,痛み,ケガ,病気など)
- 精神的での疲労やストレス反応(イライラ,絶望感,うつなど)
のようなマイナスの結果が少なくて小さく
- 技術の向上
- 筋力や持久力の向上
- 柔軟性の向上
- 気持ちの高揚(自信,やる気,そう快感など)
のようなプラスの結果が多くて大きいほど
トレーニングで「得た(プラスの)もの」がより多くて大きいということになります.
なので,どうやってマイナスの結果を少なく小さくしてプラスの結果を多く大きくするか,というのが効率的なトレーニングを考え行う上で重要な課題の一つです.
ご案内
シノハラアカデミーUSAはスポーツ科学の理論や実践に基づいて「新体操の効率的なトレーニング」を強く意識してフリーランス指導しています「効率的なトレーニング」の実現に不可欠な「正しい基礎へのこだわり」を見本を見ながら習得するオンラインレッスンの参加者を募集しています
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(別途クラブやグループ単位でご希望される方はinfo@shinoharaacademy.org 宛てご相談ください)
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(その2 「入れたもの」と「出てきたもの」の比 に続きます)